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世界トップレベルのビジネスパーソンは、HBSで何を手に入れているのか?

書評写真:投資の授業

HBS(ハーバード・ビジネス・スクール)と言えば、現在、世界で活躍する多くの人材を輩出してきた名門のビジネススクールとして知られています。特に世界最高峰と言われるMBAが有名ですが、実は世界屈指の投資家養成所として多くのスター投資家を輩出してきているのです。

当然ですが、ここに入学して学ぶ機会を得ることはとても難しく、さらに授業料 や渡航費、現地での生活費などを合わせると2000万円近い費用が必要だと言われています。一般の日本人にとって私費で留学することは非常に厳しい現実だと言わざるを得ません。

そこで、この名門ビジネススクールで学び、得ることができるものは何か? 成績優秀者としてHBSを卒業した著者が、そこで得た「世界トップレベルの投資術」を紹介しています。

 投資では「情報を制する者が投資を制する」と著者は言っています。トップレベルの投資家は「何に投資をするか」を検討する際、次のような方法で情報を得ているとのこと。

A 情報は足で稼ぐ=個別では重要でない情報や分析を積み重ね、重要な情報の可能性にたどり着くこと

B 投資先は地元で探す=地元情報にアクセスの優位性がある

C ソーシャル・ネットワークを活用する

       C-1 卒業した大学で投資成績が決まる?

       C-2 証券アナリストと企業重役のソーシャル・ネットワーク

  C-3 投資家と企業重役のソーシャル・ネットワーク

特にソーシャル・ネットワークに関しては、学んだことばかりではなく、より優秀な人材を送り出している大学で学ぶことで、同じ大学の卒業生が金融業界や取引先のほか、活躍する人材が多く存在するため、情報を手に入れやすくなります。

HBSに優秀な投資家を目指す方が集まる鍵は、その「需要と供給」にあると言っています。HBS卒業生のネットワークが需要(ネットワークの質が高く、広いほど、それに入ろうとする需要が高まる)と供給(スター投資家が学生に時間を割く、寄付金等のリソースを学校に提供するなどにより。供給の質が高まる)を好循環させることで、投資家養成所 としてのステータスを不動の物にしているそうです。

投資は、「賭け」というイメージが強くありました。しかし、優秀な投資家は、情報やネットワーク、またそれを手に入れる行動力など様々なことを積み重ねた上で、見極めて判断しているため、「賭け」とは根本的に異なっています。

日本でも投資に対する関心が高まってきています。しかし、まだまだ「投資」よりも「貯蓄」と考える方が多いようです。実際に、未経験者にとっては、投資はなかなか高いハードル。しかし、本書で取り上げられている某教授の「ファイナンスはロマンス」という言葉を聞くと、ハードルの向こう側を垣間見たくなります。(中山寒稀)

『ハーバード・ビジネス・スクールの投資の授業』

中澤知寛(著)/CCCメディアハウス

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