「公認会計士」の名すら知らなかったシングルマザーが3年で難関資格に合格。失敗から生まれた勉強法

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17才の高校生が妊娠、出産。高校はなんとか卒業したものの、度重なる夫の浮気にDVの末に離婚。苦労のオンパレードだったギャルのシングルマザーが、息子さんの「ママのハンバーグはおいしい」の一言をきっかけに一念発起。一緒に夕食を食べられる家庭を作るために三大国家資格と言われる公認会計士を目指すことに。

 

1年目は、仕事をしながら勉強。そして不合格。

2年目は、1年目の不合格の経験から、仕事よりも勉強を優先。そして、超コスパ勉強法として、より効率のよい勉強法を確立。その結果、一次は合格したものの、二次が不合格に。

そして、「最後の1回」と決めた3年目に見事、合格を果たしました。

その著者が生み出したステップアップ勉強術がこのようになります。

【ステップ0】時間管理、自習スタイル――効率性にはとことんこだわる

【ステップ1】“理解”――自分ワールドを確立する

【ステップ2】“インプット”――効果的な戦略で叩き込む

【ステップ3】“アウトプット”――時間と戦う術を身に付ける

【ステップ4】“復習”――まとめ方一つで格段に差がつく

【最終ステップ】“本試験”――集大成を最大限に発揮するために

周りの協力に恵まれていたものの、小さな子どもを持つシングルマザーとして、最大の難点は時間がないこと。それを合理的かつ、力業ともいえる根性で克服していく姿勢は見事の一言です。特に著者が重視していた「スキマ時間の超活用法」は、スキマ時間を無駄にしないばかりではなく、どのスキマ時間にどの勉強するのが最も効率的かなど、緻密に計算され、トイレの待ち時間すら無駄にしない徹底ぶり。それは、むしろ「子どもに我慢をさせている」という罪悪感が後押しをしていたようです。

本書は、シングルマザーのサクセスストーリーであり、公認会計士の合格マニュアルでもあります。結婚時代はかなりの悲惨な体験をしているにもかかわらず、どこかに明るさがあり、そのまま公認会計士のハードな勉強も乗り切っているので、読んだ方が「自分にもできるかも?」と希望が持てるのではないでしょうか。著者がこの本を“「いつまでも幸せに暮しましたとさ」となりますように”と結んでいる通り、著者と息子さんの幸せを願うばかりです。(中山寒稀)

『高卒シンママ会計士 17歳で妊娠した美少女が難関資格に合格した話』

松岡由起子(著)/中央公論新社