キャリアスタートは版元での編集者。語学書や旅行記など、異文化にまつわる書籍を中心に手掛けてきたという、共同代表、小島和子さんにお話を伺いました。

 

――― どんなジャンルの本がお好きですか?

 

個人的な嗜好という視点では、ふと手に取りたくなるような、モノとして味わいのある本が好きです。
文字組主体の静謐な佇まいの本がいいですね。
余計なノイズがなく、著書の思いだけをまっすぐ静かに届けてくれるような。

最近手にした本では、エリック・ホッファーの「波止場日記――労働と思索」がまさにそういうタイプです。

とかく情報洪水に溺れそうな日々の中、せめて本と向き合っているときは、
ジャンクな情報に邪魔されず、自分のペースで心穏やかに著者との対話を楽しみたいんです。

 

 

――― 企画のたまご屋さんに参画したきっかけは?

 

購読していたメルマガで、偶然募集を見つけて「おもしろそうだな」と。

当時は出版業界にどっぷりというわけではなかったんですが、
他業界にも身を置いてわかったのは、結局自分が得意なのは「文字による発信」だということ。
自分では当たり前にしていたことも、同僚から「やっぱプロは違うねー」なんて言われたりしたこともあって。

文字で何かを伝える。それならやっぱり書籍かなと思うようになり、
出版業界にも久々に軸足を置きたいと思ったのがきっかけです。

企画のたまご屋さんって、言ってみれば動物園の孵化育雛室。
生まれてみるまで何が生まれるかわからないし、
配信したときには想像していなかったような形に料理されることもあるのが魅力ですね。

 

――― 無人島に一冊だけ持っていくとしたら?

 

「ヤシガニの美味しい食べ方」みたいな、生きていくための実用書でしょうかね。
毎日海に囲まれていたら、脳みそがふやけて活字を読まなくなってしまうかも。

海には内省的に本に向き合う気力を奪う力があるような気がします。
きっと海を眺めているだけで幸せに暮らせそう。

 

――― ブログ読者にひとこと!

 

編集者のみなさま、「こんな企画なら大歓迎!」など、どしどしお知らせくださいませ!

 

プロフィール/

小島和子(こじま かずこ)

約10年間、編集者として従事したのち、環境をテーマにした本づくりをきっかけにキャリアチェンジ。政府系機関等で環境問題に関する情報発信に携わる一方、現在はフリーランスでライター・エディター業に従事している。

企画のたまご屋さんには2013年に参画。2016年共同代表