身長が縮んできたら、寝たきりのリスク増大! 介護いらずの体を作る

年を取ると腰が曲がったり、身長が縮むのは、自然な流れ。だから、あきらめるしかない。そうなのでしょうか? 本書の著者曰く、一旦腰が曲がってしまうと、完全に治すことは難しいそうです。しかし、早めに気が付いて対処ができれば、進行を止めることができるとのこと。

腰が曲がった状態を「脊柱後弯症」といい、その原因には大きく分けて3つあります。

“①加齢により背骨が縮む。

②背骨がすべる。

③背中、腰の筋力が弱くなる。“

①のような加齢によって背骨が縮む原因は、外傷性後弯症という骨粗鬆症による圧迫骨折(骨がつぶれる)や、変性後弯症と呼ばれる、椎間板が老化のために薄く硬くなり、背骨の前の部分が変形することにあります。また、②は、「すべり症」とも呼ばれ、脊柱の骨(椎骨)の位置がずれ、前にすべってしまう状態です。

この3つの状態が出しているサインのひとつが「身長の縮み」。しかし、気が付くべき縮みはたったの2センチなのだそうです。

身長の縮みに気が付いた時には、すでに「いつの間にか骨折」を起こしている可能性があるとのこと。骨粗鬆症にかかっていると、布団の上げ下ろし程度の作業で、簡単に折れてしまう上に、骨折をしたという自覚症状がありません。まさに、いつの間にか骨折してしまっているのです。しかも、骨粗鬆症が原因で骨折すると、2度目の骨折をする可能性が2倍に、背骨の場合は4倍に。60歳以上の日本人女性で「身長低下」の自覚がある人の53パーセント、「背骨曲がり」を自覚している人のパーセント63%に骨折が見つかっているという調査があるそうです。

どうしたら、腰曲がりを予防、改善できるのでしょうか。適切な運動や生活習慣はもちろん大切なのですが、意外にも、最も意識すべきなのが「呼吸」。深くゆっくりとした腹式呼吸を続けることにより、自律神経を整え、末梢の血流を改善、胸郭(肺や心臓を取り囲む胸部の骨格)を広げ、腕や脚、背中の筋肉の血流を改善します。逆に浅い呼吸は、交感神経を亢進し、骨の形成低下と骨の吸収を亢進、骨粗鬆症が進行し、腰曲がりのリスクが増大してしまいます。

階段はつま先立ちで上がると、足腰トレーニングの効果がある、コーヒーよりも紅茶の方が腰曲がりの予防にはいいなど、日常生活に簡単に取り入れられる一工夫から、エクササイズや食事なども紹介されています。

健康寿命という言葉が注目されていますが、やっぱりいつまでも元気に生活したいものですね。簡単に試せるものもありますので、まずは、できる範囲で日常生活に取り入れてみるのもいいかもしれません。(中山寒稀)

 

『身長が2センチ縮んだら読む本 胸郭ストレッチで腰曲がりを予防・改善!』

古賀昭義(著)/秀和システム