ママたちを応援! 親子カフェという場所

“ママは欲張りというか、一度の全部が大好きですよね。「食事」と「のんびり」。「美味しい」と「体に良い」、「役立つ」と「安く」、「友達づくり」と「先生づくり」、「子育て」と「自分磨き」。そんなママの声を聞き、一度に叶えるスペースが親子カフェです。最後のニーズが隠れていましたね。ママは、親子カフェに自分磨きを理由にやってきます。新しい自分になれる情報や機会を得たり、もっと楽しく生活できる自分になりたいのです。”

そんなママたちを応援しているのが、「親子カフェほっくる」のオーナーである、本書の著者です。小さな子どもや赤ちゃんがいると、ファミレスやおしゃれなカフェでゆっくりとランチをするのは難しいというのが、現実。泣いてしまって周りからイヤな顔をされることもありますし、子どもの世話をしながらのランチは、自分の食事はおざなりに。そこで、親も子どもものんびりと食事ができ、なおかつママ友や子育ての専門家から情報を得られる「親子の居場所」として、親子カフェを提案しています。

著者が運営する「親子カフェほっくる」のちょっと変わったサービスは次の通り。

“・お湯の飲み放題(ミルクをつくるときにお湯がいるので)

・離乳食の持ち込みOK

・寝ても良い(普通のカフェでは横になれない。夜泣きが酷くて寝られない方が、眠りにくることもある)

・着替え完備、着替えOK(おもらしした時などの着替えもトイレではなく、部屋で出来る。着替えの服も無料で提供。ただし、選べない)

・子連れマッサージ

・専門家の相談(誰に頼んで良いのか分からないとき、弁護士などを紹介)

・下着など無料提供(母乳パッドや、下着が汚れたときのために)”

 

どれもお母さんたちが望んでいたことなので、とても喜ばれたそうです。お客様の喜びは運営側にとっては活力になります。また、運営側のモチベーションも大切で、「お客様はお客様ではなくて、一緒に作っている仲間」という雰囲気は運営側が望んだこと。お客様が食べ終わった食器を片付ける、こぼしたら自分で拭くなどの文化は自然に生まれたのだといいます。お客様が望むことだけではなく、お店側のやりたいことが叶うと、継続する意識が高まります。

親子カフェの運営は簡単ではなく、数は増えてきてはいるものの、3年以上続いているところはそう多くはないそうです。著者曰く、「思いだけではつくることは出来ても、続けることは出来ません」。それでも、親子カフェを作りたいという方の相談の乗ることも増えてきており、「親子カフェのつくり方」講座を開いたところ、盛況だったとのこと。

「親子カフェほっくる」からも、温かい場所でありながら、オーナーのアツイ思いが伝わってきます。ママたちのよき理解者であり、応援者でもある親子カフェがたくさん生まれてくるといいですね。

『親子カフェのつくりかた 成功する「居場所」づくり8つのコツ』
小山訓久(著)/学芸出版社