現代病の痛みに効くヒントは江戸時代にあり!温故知新の解消法

書評写真・指ではじくだけ

最近は若い方の四十肩が増えていることはご存知でしょうか。その原因は、スマホやパソコン。肩甲骨や肘を固定して手先を細かく動かすことを繰り返しているために起こる症状なのだそうです。

これらの症状はむやみに動かしたり揉んだりすると悪化して、関節が動かせなくなってしまう危険があるとのこと。では、いかに対処すべきなのでしょうか。

自らの実体験からその解消法を見つけ出したのが本書の著者です。

鍼灸整骨院を営む著者は自身が五十肩になってしまい、痛みと運動制限のあまりのひどさに悩んでいました。治療のプロである著者は、五十肩に即効性がある治療法がないことをよくわかっていたのです。

苦しまぎれに、しこりになっていた腱をはじいたところ、すっと痛みがやわらいだとのこと。実は、それは江戸時代に行われていた古法按摩の手法だったのです。その手法を解剖学的、身体構造学的方法に発展させたのが「セルフ腱はじき」になります。

腱には筋肉の張力を感知して緊張を緩めるという「こりとりセンサー」の役割があります。その腱をはじくことにより、コリを緩めることができるのです。

パソコンやスマホの使い過ぎで四十肩になり、肩を動かしにくくなったのは、長時間に及び筋肉が収縮・緊張したことにより腱に負担がかかり、シコリが発生したことが原因です。そのため、腱はじきが効果的であるとのこと。

現代病ともいえるパソコンやスマホを原因とする四十肩。それに江戸時代に行われていた古法按摩で効果があるとは、まさに温故知新の解消法でした。「腱」は耳慣れないポイントでしたが、図解入りでわかりやすく探すことができます。                                                           (中山寒稀)

 『指ではじくだけで肩の痛みが治る!』

福冨章(著)/自由国民社