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イギリスの業界紙Booksellerのブースにて。 |
| Googleのブース。 キーワードから本が探せるという 「Google book search」という機能のことをさかんにアピールしていた。 日本語版も近いうちにできるそうな。 |
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英語圏の大手出版社STERLING PUBLISHINGのブースにて。パズル、ゲーム本なども多く取り扱っている。 近谷さんが手に持っているのは「SUDOKU」という日本発のパズル。実はこれ、今イギリスで大人気らしいのだ。 |
| イギリスのビジュアル系書籍の大手PHAIDON。 大型のキレイな本がぜいたくに並んで圧巻だった。日本の浮世絵の本も。 |
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帰り際にふと上を見上げると、すでに |
●「企画のたまご屋さん」世界へ!?
ブックフェア3日め、最後の最後に、ちょっとうれしい出来事が起こった。
出発前、ある人から「自分が何者かを伝えられる資料を作っていったほうがいいよ」というアドバイスをいただいた。そこで、1枚目にシステムの紹介、2枚目に「たまご屋さん」発のおもな書籍の紹介をのせたA4で2枚のごく簡単な「企画のたまご屋さん」の案内を作成していった。
海外の出版社やエージェントとの打ち合わせに同席するたびに、これを渡して「私たちはこういう者です」と自己紹介をする。たいていはサッと目をやって終わりだが、なかには、ふんふんと興味深そうに読んでくれる人もいる。
さて、あるイタリアのエージェントさんとの打ち合わせ、例によって「たまご屋さん」の英訳案内を手渡すと、これまでになく興味しんしんで目を通してくださる。
まず、トランネットさんがつけてくれた Our publishing “egg hatching” system という英訳がとてもウケていたようだった。 hatch=「孵化させる」の意味である。
さらに、2枚目の「おもな書籍一覧」に目を通した後、うち2つのタイトルに関して、「この2つはヨーロッパでもベストセラーになる。ぜひうちでやらせて欲しい」
とのお話をいただいたのだ!
これは思ってもみなかった展開で私たちもびっくり。つ、ついに「企画のたまご屋さん」世界進出への第一歩か・・・?
もちろん、さきにあげたように日本の書籍を海外輸出する際にはさまざまな壁が存在するから、一筋縄ではいかないだろう。それでも関心を持ってもらえただけでもうれしかった。やはり、英訳の案内文を作っていった甲斐もあったというものだ。
ちなみに、英訳の書籍一覧にさりげに載せておいた拙著「ひとり仕事術」はどうかと聞いてみたところ、
「アイデアは面白いけど、欧米にはすでに類書がゴマンとあるから難しいね。アジア向けのほうがいいんじゃないかな」
とのこと。さらに、この本に書かれているような自己管理はイタリア人にとってはアタリマエだともいわれた。さすが、個人の才能を尊重する国だけのことはある。
しかし、このエージェントさんとの一連のやりとりを通じて、今、日本で出されている本の切り口は大まかにわけて「世界に通用するもの」「アジア圏に通用するもの」「日本国内のみに通用するもの」の3種類ぐらいがあるんじゃないかと思った。
そして、書き手の側もこれからは、これらの3種類のどこを狙うかもあらかじめ考えながら書く時代が来るのではないか、とも。
●「出版鎖国」の終焉
今回のブックフェアを通じて一番感じたことをひとことでいうと、
「日本の出版鎖国はもう終わるのでは?」
ということだ。
これまでの日本は自国のコンテンツを海外向けに輸出していくことにはさほど熱心ではなかった。しかし、この世界でもボーダレス化は確実に進んでおり、国境の枠を超えて「面白いもの」を貪欲に探し求めているエージェントはたくさんいる。
そして、日本の出版業界では「読書人口の減少」が問題視されて久しいが、海の向こうに目を向けることは、これをクリアする格好の手段でもある。
また、書き手のひとりとしては、
「私もまたrightsの保持者のひとりなのだ」
ということを痛切に感じた。
これからの書き手は日本の外にも目を向けて書いていくべきではないか、あるいは、これまでに生み出してきた著作=rightsを国内外でどう生かしていくかについて、もっと真剣に考えてもよいのではないか?と。
きっとこれから何かが起こる、そんな予感を胸に「企画のたまご屋さん」として、書き手のひとりとして、つぎの一手をどう打つべきか……?
引き続き、考え続けてみたいと思っている。
(おしまい)
